未経験から副業を始めるとき、何から手をつければいいのか。就業規則や確定申告の確認、スキルの棚卸し、小さな実績づくり、続け方の決め方まで、最初の3か月の過ごし方を月ごとに解説します。
未経験から副業を始めるとき、何から手をつければいいのか。就業規則や確定申告の確認、スキルの棚卸し、小さな実績づくり、続け方の決め方まで、最初の3か月の過ごし方を月ごとに解説します。
未経験から副業を始める前に知っておきたい考え方
副業に興味はあっても、「特別なスキルがない」「何から始めればいいかわからない」と止まってしまう人は多いものです。けれど、最初から稼げる副業を探そうとするより、最初の3か月を「準備と試運転の期間」と考えたほうが、無理なく続けやすくなります。
副業は、今の生活に新しい仕事を上乗せすることです。始めたばかりの時期は、仕事の探し方や進め方に慣れるまで時間がかかり、時給に換算すると思ったより低く感じることもあります。焦らず、ルールを確認し、小さな実績をつくり、自分に合う続け方を決める。この順番を意識してみてください。
始める前に確認したい副業のルール(就業規則と確定申告)
会社に勤めている場合は、まず就業規則で副業が認められているか、事前の申請や届出が必要かを確認しましょう。厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」やモデル就業規則を公開しており、会社と働く人の双方が留意すべき点がまとめられています。
税金面では、国税庁によると、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人でも、給与以外の所得の合計が20万円を超える場合は確定申告が必要です。ここでいう所得は、売上から経費を引いた金額です。所得税の確定申告が不要な場合でも住民税の申告が必要になることがあるため、お住まいの市区町村にも確認しておくと安心です。
- 就業規則で副業の可否、申請の要否、禁止されている業務を確認する
- 雇用される形の副業では、本業と労働時間が通算される点に注意する
- 売上と経費の記録を、始めた月からつけておく
- 取引先からインボイス登録の有無を聞かれることもあるので、制度の概要を知っておく
インボイス発行事業者の登録を受けると、消費税の課税事業者として申告が必要になります。登録するかどうかは取引先や売上の見込みによって変わるため、国税庁の案内を読んだうえで、必要に応じて税務署や専門家に相談してください。
1か月目:副業で活かせるスキルを書き出し、使える時間を決める
1か月目は、今の仕事や趣味で身につけたことを書き出し、「誰かの役に立てそうなこと」を探します。文章を書く、資料を整える、写真を撮る、SNSを継続して投稿する、人に教えるなど、自分では当たり前でも、他の人にとっては頼みたい作業であることは珍しくありません。
同時に、副業に使える時間を具体的に決めておきます。「平日の夜に1時間を2日、土曜の午前に2時間」のように、曜日と時間帯まで決めると、引き受けられる仕事の量が見えてきます。目的が収入なのか、スキルアップなのか、将来の独立準備なのかも書いておくと、案件を選ぶときの軸になります。
2か月目:小さな案件で副業の実績をつくる
2か月目は、最初の実績をつくる期間です。いきなり大きな仕事や長期契約を狙う必要はありません。知人の手伝い、クラウドソーシングの単発案件、スキルを出品できるサービスなど、受注から納品、報酬の受け取りまでを一通り経験できる小さな仕事から始めましょう。
仕事を受けるときは、作業の範囲、納期、報酬、修正の回数、支払い時期を、メッセージや書面で確認しておく習慣をつけてください。2024年11月に施行されたフリーランス法では、発注する事業者に対し、取引条件を書面やメールなどで明示することが義務づけられています。条件が曖昧なまま始めないことが、トラブルを防ぐいちばんの方法です。
発注する側から見た、仕事を任せやすい副業ワーカーの共通点
La plusはWeb制作やSNS運用の仕事で、外部のクリエイターや副業の方と協力することがあります。発注する側として感じるのは、経験年数よりも「判断材料がそろっているか」で、お願いしやすさが大きく変わるということです。
- ポートフォリオに、担当した範囲と期間、使ったツールが書かれている
- 実績が少なくても、自主制作や練習作品で作業の質がわかる
- 対応できる作業と、対応できない作業を最初に伝えてくれる
- 返信の目安や、稼働できる曜日・時間帯がはっきりしている
未経験のうちは、実績の数で勝負するのは難しいものです。その代わり、1件ごとに「目的、工夫したこと、結果」を短くまとめておくと、次の提案で使える材料になります。2か月目につくった小さな実績を、この形で記録しておきましょう。
3か月目:副業の続け方とペースを決める
実際にやってみると、1件あたりにかかる時間や、楽しいと感じる作業、苦手な作業がわかってきます。3か月目は、その手応えをもとに、続けるかどうか、どのくらいのペースで続けるかを決める時期です。
続けると決めた場合も、本業や体調を崩してしまっては意味がありません。副業は長く続けるほど経験が積み上がるので、無理のない範囲を先に決めておくことが大切です。
- 1週間に副業へ使う時間の上限を決める
- 引き受ける仕事の種類と範囲を決める
- 本業の繁忙期や体調不良のときは、新規の受注を止めるルールを持つ
- 売上と経費の記録を月に一度見直す
合わないと感じたら、別の種類の副業に切り替えても構いません。3か月で試したことは、自分に向いている働き方を知るための大切な材料になります。
まとめ:未経験の副業は、ルール確認と小さな実績から始める
未経験から副業を始めるなら、1か月目にルールとスキル、時間を確認し、2か月目に小さな実績をつくり、3か月目に続け方を決める。この流れで進めると、焦らず自分に合う形を見つけやすくなります。
La plusでは、Web制作やSNS運用、発信づくりのご相談を受け付けています。副業として発信を始めたい方や、アスリートのセカンドキャリアを考えている方も、気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 副業の収入が少なければ確定申告はしなくていいですか?
国税庁によると、給与を1か所から受けて年末調整を受けている人は、給与以外の所得の合計が20万円以下なら所得税の確定申告は原則不要です。ただし住民税の申告が必要になる場合があるため、お住まいの市区町村で確認してください。
Q. 会社に副業を知られたくない場合はどうすればいいですか?
まずは就業規則を確認し、申請が必要なら正直に手続きをすることをおすすめします。隠して始めると、後から規則違反を問われるおそれがあります。厚生労働省のガイドラインも参考に、会社と相談しながら進めると安心です。
Q. 実績がゼロでも副業の仕事は受けられますか?
受けられる可能性はあります。自主制作や練習で作ったものを見本として用意し、対応できる作業や稼働できる時間をはっきり伝えると、発注側は判断しやすくなります。最初は単発の小さな案件から実績を積み上げていきましょう。
